海外FXがおすすめできない理由と危険性・おすすめしない業者

海外fx おすすめしない

海外FXがおすすめできない理由と危険性、おすすめしない業者について紹介して行きます。

海外FXは日本の金融庁の許可を得ていないため、保証の無い「無法地帯」で取引することになります。

もし海外FX業者を利用する場合の注意点についても、忖度なく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

 

鶏冠井悠二
著者
【この記事の著者】
CFP,1級FP,証券外務員一種,投資診断士
㈱ナゴウェブ 鶏冠井悠二

海外FX比較ナビの運営をする海外FX歴5年の現役トレーダー。多数の海外FX業者を実際に利用し、自身の経験を基に記事作成を行なう。トレーダーに役立つ様々なツールも開発。EAのバックテストは200以上の実績があり、数十のEAを稼働中。

海外FXがおすすめできない理由と危険性

海外FXがおすすめできない理由と危険性について紹介します。

利益が出ると難癖をつけて出金拒否する業者がある

海外FX業者の中には、DD方式と呼ばれる、プロバイダー(銀行など実際に取引をする会社)に注文をしない業者があります。

DD方式の場合、顧客の損失が会社の利益になり、顧客の利益が会社の損失になるため、利益を出すトレーダーに理由を付けて出金拒否をすることがあります。

理由としては様々ですが、「アービトラージをした」「当社の規約に反する取引をした」などと難癖を付けて利益の没収や出金拒否、口座凍結をすることがあります。

このように、一部の業者は利益を出すトレーダーの締め出しをしているので注意が必要です。

 

一部に詐欺業者がいる

海外FX業者の中には、上で紹介したDD方式よりもやばいと言われる詐欺業者がいます。

詐欺業者は一定期間に顧客の資金を出来るだけ集め、途中から出金ができなくなり、いろいろと理由を付けながら出金拒否をしてきます。

最終的には連絡が取れなくなります。

日本人が海外FX業者に扮して詐欺行為をするケースも増えており、資金を取り戻すのは非常に困難です。

初心者はどの業者が安全なのか分からないため、このような詐欺業者に引っかかるケースがあります。

 

倒産時に投資金が保証されない

海外FX業者は日本のように信託保全制度が無いため、倒産をすると顧客の資金が保証されないことが多いです。

特にDD方式の会社は、顧客資金と会社の運営資金が分かれておらず、途中から資金繰りが悪化し、出金遅延や分割出金など、資金が返ってこないことがあります。

海外FX業者はこのような保証がないフィールドで投資をすることになるので、一定のリスクが存在します。

 

出金手数料や出金に時間がかかる

海外FXでは入出金が海外銀行送金になることがあり、手数料が2,500円~5,000円ほどかかり、2~3日かかることがあります。

最近では、収納代行業者があり、国内送金ができることも多くなりましたが、場合によっては海外銀行送金になることがあります。

入出金手数料や時間がかかるため、国内FX業者と比べると、少し不利になります。

 

スプレッドが比較的広い

海外FXは国内FXと比べるとスプレッドが広いことが多く、取引に対する手数料が高くなります。

海外FXの場合、ボーナスがあったり、顧客のマイナス残高を業者が補填するなど、サービスが豊富なことも理由ですが、全体的にはスプレッドが広めです。

スプレッドに関しては、国内FXよりも少し不利な環境で取引することになるため、注意が必要です。

 

税金が雑所得となり税率が高くなる

海外FXは国内FXとは税区分g違い、雑所得の総合課税(税率5%~45%の累進課税)となります。

国内FXは所得税と住民税を合わせて20%となりますが、海外FXでは所得税5%~45%、住民税が10%となります。

所得金額にもよりますが、全体的には国内FXよりも税率が高くなるケースが多いです。

 

おすすめできない海外FX業者

ここでは特におすすめできない海外FX業者を紹介します。

詐欺業者は、顧客資金を回収すると、すぐに飛んでしまい、いなくなってしまいますが、以下の業者はDD方式となり、一部の顧客に対して難癖を付けて出金拒否する可能性があるので気を付けましょう。

LANDFX

LANDFXは出金拒否の情報が非常に多く、利益が出たトレーダーに対して、「アービトラージ取引をした」「規約に違反している」などと言って出金拒否をしてきます。

基本的に入金額は保証されますが、利益に対しては全て没収となります。

LANDFXは、出金拒否にあったことを隠すために、出金する代わりにSNSやブログの出金拒否に関する情報を削除するように強要されます。

削除しないと出金してもらえず、再度情報をアップすると法的措置を取る。などと脅してきます。

 

IS6FX

IS6FXも以前から出金拒否の情報が多く、前身のis6comの時も出金拒否が続出していました。

良い噂は聞かないので使わない方が良いでしょう。

 

FxFair(FX Beyond)

FxFair(FX Beyond)も以前から利益が出るトレーダーに対して没収をしている情報が多いです。

以前はFX Beyondという名前で活動していましたが、悪い情報が多くなったからなのか、FxFairという名前に改名しています。

 

MiltonMarkets

MiltonMarketsは私の周りでも口座凍結が数件あり、朝スキャをすると規約違反として、口座を凍結されます。

以前、IB担当から「出金拒否は無い」と言われていましたが、契約から数ヶ月で裏切られる結果となりました。

取引規約を見ても、朝スキャに関する記載はなく、勝手なルールの下で利益の没収や口座凍結をする会社です。

MiltonMarketsから送られてくるメール

MiltonMarketsで口座凍結になると、このようなメールが送られてきます。

入金額は返金されまうが、手数料が「8%+1ロットあたり2ドル」も没収されるので、かなりの悪質性です。

さらに口座にログインできなくなるので、すべての情報が一方的にシャットダウンされます。

 

BigBoss

BigBossも昔から悪い噂が多く、利益が出るトレーダーに対して出金拒否をしてきます。

この業者は、本拠地の情報が謎に包まれていて、ニュージーランドに本拠地がある情報ですが、詳細までは分かりませんでした。

金融ライセンス先のセントビンセントおよびグレナディーン諸島は登記してあるだけで、実体はありません。

IB担当者に「本拠地はどこですか?」と聞いたところ、「セントビンセントです」と言われ、「そうじゃなくて本当の拠点はどこですか?」と聞いても答えられませんでした。

 

安全な業者を見分ける方法

もし海外FXをする場合、どの業者が安全なのか見分ける方法を紹介します。

「これがあれば大丈夫」という単純なものではありませんが、総合的に判断をするようにしましょう。

本拠地もしくはラインセンス先に実体のある業者

当たり前のこですが、「実体のある会社」を選びましょう。

海外FXの中には実体が無く「調べてみるとペーパーカンパニーだった」ということもあります。

金融ライセンス先は実体がなく管理会社のことが多い

セントビンセントおよびグレナディーン諸島のGriffith Corporate Centre

海外FX業者の場合、金融ライセンスの取得先には実体がなく、管理会社が入っているだけのことも多いです。

特にセントビンセントおよびグレナディーン諸島の場合、実体は100%ありませんので、注意するようにしましょう。

セントビンセントに登記している会社の中にはHFMやAxiなど大手の会社もありますが、本拠地は別にあることが多いです。

海外FX業者を利用する時は、ライセンス先だけでなく、「本拠地はどこなのか?実体はあるのか?」を調べてから利用するようにしましょう。

コチラのサイトで海外FX業者の実体調査をしているので、ぜひ参考にしてください。

海外FX業者の訪問レポート!本拠地とライセンス先の現地調査

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信託保全(倒産時の補償)のある業者

国内FXでは信託保全(信託銀行に信託口座を作り、顧客資金を分けて管理する方法)が法律で定められていますが、海外では信託保全の無い国があり、信託保全をしていない業者が多いです。

もし信託保全が無い場合、万が一の倒産時に顧客資金は守られず、資金が返ってこないことが多いです。

海外FX業者を利用する時は、信託保全のある業者を利用するようにしましょう。

信託保全のある業者
完全信託保全 35,000ドルまで補填 完全信託保全

信託保全については、AxioryとTitanFXは完全信託保全(100%補償される)、Tradeviewは1人あたり35,000ドル(約450万円)まで補償されます。

信託保全については、以下のページで詳しく解説しているので、参考にしてください。

海外FXの信託保全 種類と業者の信託保全一覧

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禁止行為の無い業者

海外FXでは禁止事項の多い業者と禁止事項の無い業者があります。

禁止事項の多い業者は、何かにつけて「規約違反をした」と言いがかりを付けられる可能性があり、出金拒否や口座凍結されてしまう可能性があります。

ボーナスを提供している業者が禁止事項が多いですが、ボーナスのある業者はDD方式(プロバイダーに注文しない呑み業者)であることが多いです。

ですので、業者のサポートにメールを送り、禁止事項の無い業者を利用するようにしましょう。

「ゼロカット狙いのトレードは禁止」くらいであれば良いですが、禁止事項が多い業者は特に注意が必要です。

禁止事項無し 禁止事項無し ゼロカット禁止 ゼロカット禁止

禁止事項が無い業者はAxioryとTradeviewで、TitanFXとThreeTraderは「ゼロカット狙いの両建ては禁止」となっています。

Exnessも禁止事項は無いですが、総合的に判断すると、ちょっと怪しい部分があります。

過去に両建ての調査をした時に、禁止行為について確認しているので、コチラのページを参考にしてください。

海外FXの両建て 禁止の業者と両建て手法

 

おすすめできる安全性の高い業者

これまでの経験と様々な情報を見て、おすすめできる安全性の高い業者は以下の2業者になります。

比較的安全な業者はたくさんありますが、絶対安全とは言いにくいので、まずはコチラの2業者を使っておくと間違いはないでしょう。

 

Axiory

Axioryライセンス先のベリーズ

Axioryはベリーズに金融ライセンスを持つ業者で、安全性や透明性に力を入れている業者です。

顧客資金はドイツのユニオン銀行で完全信託保全となり、顧客資金は守られています。

様々な情報を見てみても、Axioryの悪い情報はほとんどなく、出金に対するトラブルも皆無です。

1年に2回ほど、入金ボーナス+キャッシュバックのキャンペーンがありますが、金額も小さめなので、安全性は非常に高いと思われます。

私も数年使っていますが、特にトラブル等は無く、安心して利用しています。

> Axioryの特徴や評判・現地調査レポートはコチラ
Axioryの公式サイトはコチラ

 

Tradeview

Tradeviewライセンス先のケイマン諸島

Tradeviewも出金に関するトラブルがなく、安心して利用ができる業者です。

顧客資金はイギリスのサンタンデール銀行に預けられていて、1人あたり35,000ドル(約450万円)までは補償されます。

Axioryと比べて補償金額の上限があることや、Tradeviewに関する情報が少なめですが、まずは問題なく利用できる業者です。

> Tradeviewの特徴や評判・現地調査レポートはコチラ
Tradeviewの公式サイトはコチラ

 

海外FXでトラブルを避ける方法

海外FXでトラブルを避ける方法について紹介します。

 

マイナーな業者は使わない

海外FXでは常に海外から日本への参入をする業者や、新しく出てくる業者があり、その中の一部は詐欺業者もいます。

ですので、できるだけマイナーな業者は利用せず、知名度の高い会社、日本での実績の長い業者を選ぶようにしましょう。

特に口座開設ボーナスや入金ボーナスを豊富にして、顧客を集めようとする詐欺業者が多いので、惑わされないように気を付けましょう。

 

ボーナスの無い業者を選ぶ

詐欺業者や、トラブルの多いDD方式の業者はボーナスを利用して顧客を集める傾向があります。

特に口座開設ボーナスや入金ボーナスの金額が高い業者は、トラブルになる可能性も多いです。

ボーナスが一切ない業者を選ぶのが無難です。

ボーナスがあった方が利益が出やすいように思えますが、何かとトラブルが起きる可能性が高いので、地味でもボーナスの無い業者を使うようにしましょう。

 

SNSを使って出金拒否の噂が無い業者を選ぶ

出金拒否や詐欺の情報はSNS(特にTwitter)で情報が拡散されることが多いので、その業者を利用する前に、SNSを使って出金拒否や詐欺が無いか、情報をチェックしてから利用するようにしましょう。

一部、デマの情報もあるため、スクリーンショットなどの証拠が載っている情報を信用するのがおすすめです。

健全な業者は、悪い噂が本当に少ないので、少し時間をかけてチェックすれば、だいたいの情報は分かると思います。

 

海外FXでよくある質問

海外FXに関するよくある質問です。ぜひ参考にしてください。

海外FXがおすすめできない一番の理由を教えてください。
海外FXでは詐欺や出金拒否があることです。国内FXでは顧客資金を持ち逃げされることはありませんが、海外FXでは一部の詐欺業者や悪質な業者が顧客資金を持ち逃げしたり、出金拒否をすることがあります。
海外FXでおすすめしないやばい業者を教えてください。
IronFXやLANDFXなどはトラブルが多数報告されています。また、あまりおすすめしないのはBigBossやIS6FXなどもトラブルが多めです。
海外FXよりも国内FXを利用した方が良いでしょうか。
国内FXでは少なくとも詐欺や顧客資金の持ち逃げはないため、その分、安心してトレードできると思います。
海外FXの方がゼロカットがあって安心ではないですか?
海外FXのゼロカットは国内FXと比べてメリットだと考えられます。しかし、その補償分の利益を海外FXでは別の方法(スプレッドなど)から徴収しています。
海外FXを利用する場合おすすめできる業者を教えてください。
トラブルを全然聞かないのはAxioryとTradeviewです。この2社はSNSでもトラブルの事例はほぼ聞かず、証拠画像なども出回っていません。

 

まとめ

海外FXがおすすめできない理由とリスクと危険性について紹介して来ました。

海外FXは国内FXと違い、出金拒否や詐欺、万が一の倒産リスクなど、様々なリスクや危険性があります。

ただ、海外FXにはボーナスやハイレバレッジ、ゼロカットなどもメリットもあるので、利用したい人も多いでしょう。

ボーナスがある業者はDD方式を採用しているため、利益が出ている場合に難癖を付けて出金拒否や口座凍結をする可能性があります。

できればボーナスがなく、SNSなどの評判も良い、AxioryやTradeviewあたりを使うのがおすすめです。

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