Vantageロスカット水準の条件とマージンコール・計算方法

この記事では、Vantageのロスカットやマージンコールについて分かりやすく説明します。

ロスカット水準は、トレードの損失が一定の水準に達すると、ポジションが自動的にクローズされる仕組みです。これにより、大きな損失を抑えることができます。

ロスカットの計算は手動でも可能ですが、レバレッジの計算よりも複雑です。そのため、計算ツールを使用することをおすすめします。計算ツールを使えば、正確なロスカット水準を計算することができます。

更にここでは、ロスカットの計算方法についてもわかりやすく説明していきます。

ロスカット計算は、当サイトでロスカット計算ツールを作ったので、良かったら使ってください。

このページで分かること
  • Vantageのロスカット水準とは?
  • ロスカットとマージンコールの違いとは?
  • ロスカットの計算方法と簡単計算ツール
  • ロスカットを防ぐ方法

Vantageの公式サイトはコチラ

 

鶏冠井悠二
著者
【この記事の著者】
CFP,1級FP,証券外務員一種,投資診断士
㈱ナゴウェブ 鶏冠井悠二

海外FX比較ナビの運営をする海外FX歴5年の現役トレーダー。多数の海外FX業者を実際に利用し、自身の経験を基に記事作成を行なう。トレーダーに役立つ様々なツールも開発。EAのバックテストは200以上の実績があり、数十のEAを稼働中。

Vantage ロスカット水準:50%

マージンコールロスカット水準
100%50%

Vantageは証拠金維持率が100%を下回るとマージンコール(事前の連絡)となり、証拠金維持率50%を下回ると強制ロスカットとなります。

Vantageのロスカット水準50%というは他の海外FX業者と比べると少し高めの水準となっています。

Vantageでは、証拠金維持率が100%を下回るとマージンコールとなります。つまり、事前に連絡があります。

そして、証拠金維持率が20%を下回ると強制ロスカットが行われます。

強制ロスカットとは、ポジションが自動的にクローズされることを意味します。

また、Vantageのロスカット水準は50%です。これは、他の海外FX業者と比べるとやや高めの水準となっています。他の業者よりもロスカットされやすいので、少し余裕がある証拠金維持率でトレードを考える必要があります。

ロスカットとは?

ロスカット

ロスカットとは強制決済のことを言い、必要証拠金の一定割合(Vantageの場合は50%)以下になると、強制決済になります。

ロスカットされる水準のことをロスカット水準(=証拠金維持率)と言います。

ロスカットはトレーダーの資金を守るためにある仕組みで、一定水準の証拠金割を下回ると自動的に決済される仕組みです。

まれに急落相場などで価格が付かないためロスカットされず、マイナスになってしまうことがあります。

その場合はVantageではゼロカットシステム(マイナス残高を0円にしてくれる補填サービス)があるため安心です。

ロスカットは、トレーダーの資金を守るための仕組みです。

一定水準の証拠金割合を下回ると、自動的にポジションが決済されます。これにより、大きな損失を防ぐことができます。

しかし、稀に急落相場などで価格が付かずにロスカットが行われず、マイナスになってしまうことがあります。このような場合、Vantageではゼロカットシステムがあります。ゼロカットシステムは、マイナス残高を0円にしてくれる補填サービスです。つまり、トレーダーがマイナスになっても、追加の支払いがなくなります。

これにより、トレーダーは安心して取引を行うことができます。

マージンコールとは?

マージンコール

マージンコールは、証拠金維持率が低くなったことをトレーダーに知らせる機能です。証拠金維持率が低下すると、追加入金や損切りを行う必要がある目安となります。

つまり、マージンコールはロスカットされないようにするためのアラートになります。

Vantageでは、必要証拠金の100%がマージンコールの水準となります。

MetaTraderでは、ターミナル画面で赤字で表示されるようになります。これにより、トレーダーは証拠金維持率の低下に気付くことが可能です。

マージンコールは「もうすぐロスカットになりそうだよ」お知らせしてくれます。

マージンコールでMT4が赤色になったら、損切りを考えるか追加入金するなどの対応をしましょう。

後程詳しく、対応方法について解説していきます。

 

Vantageと他業者とのロスカット水準比較

Vantageと他の海外FXをロスカット水準比較しました。

50%20%0%20%
20%0%20%20%

Vantageと他の海外FX業者のロスカット水準を見ると、他の業者は0%~20%程度です。

50%のロスカット水準の場合は他の業者よりも少し高めなので、ロスカットされ易くなっています。

ロスカットを避けるためには、少し余裕を持って資金を入れておくようにしましょう。

他の海外FX業者のロスカット水準は、0%~20%程度となっています。一方で、Vantageのロスカット水準は50%です。比較すると、Vantageでは他の業者よりも少し高い水準でロスカットが行われます。

ロスカット水準が高いということは、ポジションが損失を被った場合に、Vantageで取引をしているとより早くロスカットされる可能性があるということです。

損失を被らないようにするためには、Vantageでは他の業者よりも少し余裕を持った資金を入金しておく必要があります。

 

ロスカットの計算方法

Vantageのロスカット計算方法を紹介します。

当サイトのロスカット計算ツールを使って説明して行こうと思います。

入力項目
  1. 通貨ペア(USD、EURJPYなど)
  2. 証拠金(円、もしくはドル を選択)
  3. 最大レバレッジ(25倍~)
  4. 取引ロット数
  5. ロスカット水準・証拠金維持率(0~100)
  6. 売買(売り、もしくは買い を選択)

これらを入力し、「計算する」を押すと自動的に結果が分かります。実際にやってみましょう!

ロスカット計算 10万円で1ロット ドル円を購入した時

10万円の証拠金で、10万通貨のドル円を取引する場合 ※レバレッジ1000倍

135円 × 10万通貨 ÷ 1000倍 = 13,500円(必要証拠金)
13,500円 × 0.2(ロスカット水準) = 2,700円(ロスカットされる証拠金)
100,000円 – 2,700円 = 97,300円(いくら負けられるか)
97,300円 ÷ 10万通貨 × 100 = 97.3pips(負けてよいpips)

この例では、損失が97.3pips(-97,300円)を超えると、ロスカットされます。

計算としては、まず「必要証拠金」を出し、その次に「ロスカットされる証拠金額」を計算します。

「口座にある資金」から「ロスカットされる証拠金」を引くことで、いくら負けられるか、が計算できます。

ロスカット計算 10万円で1ロット ユーロドルを購入した時

10万円の証拠金で、10万通貨のユーロドルを取引する場合 ※レバレッジ1000倍
※EURUSD = 1.11ドル、USDJPY = 138.639円の時
(1.11 × 138.639) × 10万通貨 ÷ 1000倍 = 15,388円
15,388円 × 0.2(ロスカット水準) = 3,077円
100,000円 – 3,077円 = 96,922円
96,922円 ÷ ドル円レート(138.639) ÷ 10万通貨 × 10000 = 69.9pips

この例では、損失が66.5pips(-92,232円)を超えると、ロスカットされます。

決済通貨(右側の通貨)が円でない場合は、円に直す計算式も加わります。

EURUSDの場合は、そこにUSDJPYの現在価格も加わるので注意しましょう。

けっこう面倒なので、ツールを使うのをおすすめします。

 

Vantageでロスカットを防ぐ方法

Vantageでロスカットを防ぐ方法を紹介します。

ハイレバレッジでポジションを持っていたり、マーチンゲールタイプのEAを持っていると、ロスカットになりそうなタイミングは出てきます。

以下の3つの対処方法のどれかを実行しましょう。

ロスカットを防ぐ3つの対処方法
  1. 追加入金し証拠金確保
  2. 損切りする
  3. 逆方向のポジションを取って両建てにする

追加入金する

まず1つ目は追加入金する方法です。

もしポジションが損失を被っている場合、追加の証拠金を入金することで証拠金維持率を上げることができます。これにより、ロスカットされるリスクを減らすことができます。

ただし、夜や土日などの特定の時間帯では銀行への入金ができないことがあります。そのため、クレジットカードやbitwalletなどの代替手段を事前に用意しておくことをおすすめします。

特にbitwalletは、緊急時に備えて登録だけでもしておくことをおすすめします。

画像引用元:bitwallet

損切りする

次に、ロスカットされる前に損切りする方法です。

もしポジションが大きな損失を出している場合、損切りを行うことで損失を最小限に抑えることができます。損切りは、一定の損失を受け入れる範囲内でトレードを守るために非常に重要な手法です。

確かに損切りすることはつらいかもしれませんが、ロスカットされて資産を減らすよりも、早い段階で損切りをする方が良い場合もあります。

チャートを見ながら、投資が反転しそうにない場合は諦めて損切りすることをおすすめします。

逆方向のポジションを取って両建てにする

逆方向のポジションを同じロット数持ち、両建てにすることで、損失を制限することができます。両建てにすることで、これ以上の損失は出なくなるため、一旦両建てにしておいて、じっくりと検討することができます。

両建てにすることで、一方のポジションの損失を他方のポジションが相殺することができます。これにより、一時的な損失を抑えることができます。

 

海外FXのロスカットでよくある質問

海外FXのロスカットに関するよくある質問です。ぜひ参考にしてください。

Vantageのロスカット水準は何%ですか?
Vantageのロスカット水準は、証拠金維持率が50%です。
マージンコールは、いつ発生しますか?
マージンコールは、証拠金維持率が100%を下回った場合に発生します。
マージンコールが発生した場合、どうすればよいですか?
マージンコールが発生した場合、強制ロスカットを防ぐために①証拠金の追加入金を行う②損切りする③逆方向のポジションを取って両建てにする といった対策をしましょう。
ロスカットとマージンコールの違いは何ですか?
Vantageでのロスカットは、証拠金維持率が50%を下回った場合に発生する自動的なポジション決済です。一方、マージンコールは、証拠金維持率が100%を下回った場合に発生する警告です。
Vantageのロスカット基準は他の海外FX業者と比べて高いですか?
Vantageと他の海外FX業者のロスカット水準を見ると、他の業者は0%~20%程度です。50%のロスカット水準の場合は他の業者よりも少し高めです。

 

まとめ

ポジションを持つ際には、ロスカットされる価格変動の範囲を事前に計算してからエントリーすることが重要です。

ロスカットの計算はやや複雑ですが、計算機を利用すると簡単にできます。内容が理解出来たら、計算機を使うことで、許容範囲内の価格変動を正確に把握することができます。

ロスカット計算は、当サイトでロスカット計算ツールを作ったので、良かったら使ってください。

当たり前のことですが、トレードにおいてはリスク管理が非常に重要です。

そのため、エントリーする前にしっかりと計算しておくことが必要です。自分が許容できる損失を把握し、それを基に決断することが大切です。

以上がポジションを持つ際のロスカット計算とリスク管理についての説明でした。正確な計算とリスク管理を行うことで、トレードの安全性を向上させることができます。

これらの手法を活用することで、より効果的なトレードが可能になります。

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