海外FXのNDD方式とDD方式の違い・NDD方式のおすすめ業者

海外fx ndd dd

海外FX業者はNDD方式とDD方式の2種類の注文方式があり、それぞれメリットやデメリットがあります。

ここではNDD方式とDD方式の違いとNDD方式の見分け方について紹介していきます。

100%見分けることはできませんが、複数の情報を合わせて判断していくようにしましょう。

 

鶏冠井悠二
著者
【この記事の著者】
CFP,1級FP,証券外務員一種,投資診断士
㈱ナゴウェブ 鶏冠井悠二

海外FX比較ナビの運営をする海外FX歴5年の現役トレーダー。多数の海外FX業者を実際に利用し、自身の経験を基に記事作成を行なう。トレーダーに役立つ様々なツールも開発。EAのバックテストは200以上の実績があり、数十のEAを稼働中。

NDD方式・DD方式とは?NDD方式とDD方式の違い

海外FXではSNSなどで「この業者はNDD方式か?DD方式か?」の議論になっていることがありますが、まずNDD方式とDD方式の違いについて解説します。

DD方式

dd方式

DD方式
DD方式はトレーダーからの注文をLPなどに注文せずに「呑み」や「相殺」する方式。
「呑み」はトレーダーからの注文を発注せずに、何もしない方式で、「相殺」はトレーダーの「買い」と「売り」を相殺してリスクヘッジをする方式です。

DD方式は「OTC方式」や「呑み方式」とも呼ばれる方法で、基本的にLPやインターバンク市場に注文を出さず、自社でトレーダーからの注文を受けるだけ、もしくは自社に注文が入った場合に「買い」と「売り」の注文を相殺する相対取引となります。

基本的に9割のトレーダーが負けるので、「わざわざLPに注文しなくても勝手に負けるでしょ?」というスタンスになります。

ただ、一部の勝つトレーダーがいると利益が出ないので、「不正行為をした」などと言って口座凍結をしたり、出金拒否をすることがあり、これがDD方式の問題となっています。

 

NDD方式

ndd方式

NDD方式
NDD方式はトレーダーからの注文をLP(リクイディティープロバイダー)やインターバンク市場に注文する方式。
トレーダーからの全ての注文を、実際に発注しているのがNDD方式です。

NDD方式はトレーダーから受けた注文をLP(リクイディティープロバイダー)やインターバンク市場に注文をする方式です。

コチラの方式は非常にクリーンで、トレーダーの注文1つ1つに対してLPやインターバンクに注文するので、手数料ビジネスとなります。

ただ、次に説明するDD方式と比べると、LPやインターバンク市場に注文をするための手数料がかかるため、あまり利益が出にくくなっています。

NDD方式にはSTP方式とECN方式の2種類があるので解説します。

 

STP方式

stp方式

STP方式
STP方式は海外FX業者がLP(リクイディティープロバイダー)と呼ばれる銀行や証券会社などに注文を出し、LPがインターバンク市場に注文を出します。
通常、スプレッドのみの口座はSTP方式の口座となり、LPに注文を出すので大きな注文でも約定します。

NDD方式の中でもSTP方式と呼ばれる注文方式があり、コチラはスタンダード口座のようなスプレッドのみの口座となります。

LPと呼ばれるインターバンク市場に注文を出すことができる銀行などに注文をして、銀行がインターバンク市場に注文を出します。

STP方式はLPをはさむため、比較的大きな注文なども通りやすく、即時約定しますが、金額が合わない場合は約定拒否が起きることがあります。

 

ECN方式

ecn方式

ECN方式
ECN方式は海外FX業者がLPを通さずに直接インターバンク市場に注文を出す方法です。
通常、スプレッドと取引手数料の2種類の手数料がかかる口座となり、LPを通さない分、透明性の高い注文方式となります。
インターバンク市場に注文を直接出すのでほぼ確実に約定しますが、滑りやすかったり、大きな注文は約定しにくいことがあります。

ECN方式はスプレッドと取引手数料がかかる口座となり、LPを飛ばして直接インターバンク市場に注文を出します。

LPに注文しないため、透明性が高い取引となります。

インターバンク市場に直接注文を出すので約定しやすいですが、滑りやすく、大きな注文が約定しにくいことがあります。

 

NDD方式の見分け方

ここからはNDD方式の見分け方について紹介していきます。

NDD方式かどうか?について確実に知る方法はなく、内部情報を知る人しか分かりません。

ただ、複数の情報を組み合わせることで、ある程度の判断ができるので知っておきましょう。

 

ボーナスを提供しているとDD方式の可能性が高い

ボーナスを頻繁に提供している業者はDD方式の可能性が高いです。

海外FX業者は基本的に手数料ビジネスですが、高額なボーナスを提供するほどの利益率はないと海外FX業者の内部の人から聞いたことがあります。

期間限定のキャンペーンは別として、常に高額なボーナスを提供している業者はDD方式の可能性が高いでしょう。

 

MT4の通信先IPアドレスを調べる

業者名サーバー名MT4の通信先
XMXMTrading-Real 47-(IPアドレスが出ず)
AxioryAxioryAsia-02LivePrimeXM
TitanFXTitanFX-05Beeks Financial Cloud
ExnessExness-RealAmazon Web Services(AWS)
TradeviewTradeview-LiveBeeks Financial Cloud
HFM(Hotforex)サーバー名出ず
ThreeTraderThreeTrader-LiveAmazon Data Services NoVa
VantageVantageInternational-Live 7Liquidity Connect LLC
TradersTrustTTCM-Live2PrimeXM
IS6FXIS6Technologies-LiveAmazon Data Services Singapore
BigBossBIGSolutions-LIVE3Amazon Data Services Singapore

IPアドレスを検索するiplocation.netで各業者のMT4に記載されているIPアドレスを検索すると、このような情報が出てきました。

サーバー名によって注文先が変わる可能性もあり、同じサーバーでも別の業者に発注する可能性がありますが、XMは通信先のIPアドレスが表示されず、HFMはIPアドレスが載っているサーバー情報のファイルが表示されませんでした。

このようにIPアドレスからMT4の通信先(通常は注文先)が表示されるので、注文をしていない業者は表示されなかったり、LPではない情報が表示される可能性があります。

XMはどこかのLPに注文しているか分かりませんが、IPアドレスを表示させない対策がされているかもしれません。

 

SNSで出金拒否などのトラブルを探す

TwitterなどのSNSを使って出金拒否などのトラブル情報を探すのもNDD方式かDD方式か見分ける方法の1つです。

DD方式の中でもトラブルの少ない業者もありますが、出金拒否や口座凍結を頻繁におこなっている業者はDD方式の可能性が高いです。

NDD方式の場合はトレーダーが稼いでも問題ないため、特にトラブルを起こす必要もないのでSNSで話題になることも少ないです。

 

NDD方式だと思われるおすすめ業者

これまでに説明してきた内容を総合的に見てNDD方式だと思われる業者を4社紹介します。

必ずしもNDD方式だとは言い切れませんが、トラブルがほとんどないので、まずは安心して良いでしょう。

 

Axiory

Axioryは透明性の高いサービスを提供していて、NDD方式の可能性が一番高いと思われる業者です。

SNSを見ても悪いウワサもなく、まずは安心してトレードして良いでしょう。

期間限定でキャンペーンを開催していますが、ボーナス額が少額なので、トラブルも少なそうです。

Axioryとは実際に会って話したことがありますが、誠実に運営をしようと心掛けている業者です。

Axioryの公式サイトはコチラ

 

Tradeview

tradeview

Tradeviewも昔からNDD方式の代表格として言われる業者で、SNSを見てもトラブルはほとんど見られません。

Tradeviewはボーナスが一切なく、禁止行為も無いため、トラブルが起きることはほとんどないでしょう。

まずは安心して取引して大丈夫です。

Tradeviewの公式サイトはコチラ

 

IC Markets

IC Marketsは世界で2番目に大きな取引量を誇る業者で、トラブルが非常に少ない業者です。

cTraderを導入してクリーンな取引を実現したり、ゼロカットが保証ではない点で、NDD方式である可能性が高いです。

(呑み業者の場合、ゼロカットは業者側の負担にならないため)

IC Marketsの公式サイトはコチラ

 

ThreeTrader

threetrader

ThreeTraderは2021年設立の新しい業者で、まだ実績は少ないですが、ほとんどトラブルの情報は見られません。

新規口座開設で商品がもらえたり、ポイントを貯めて商品と交換できる特典はありますが、ボーナスは提供していないので、まずは安心できると思います。

スプレッドが非常に狭いので、多くのトレーダーから人気を集めています。

ThreeTraderの公式サイトはコチラ

 

まとめ

海外FXのNDD方式とDD方式について見てきました。

NDD方式かDD方式か確実に見分ける方法はありませんが、複数の情報を見ることである程度の判断をすることが可能です。

「NDDかDDか?」というよりも、出金拒否や口座凍結のトラブルが起きるかどうかの判断としてNDD方式とDD方式を調べる人が多いため、SNSの検索機能を使って、トラブルがあるかどうか調査するようにしましょう。

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